2020年6月現在、私は妊娠22週でカナダのオンタリオ州で生活しています。
北米では、アメリカのコロナが深刻化したことも影響し、自粛生活が徹底化されています。
実際、カナダでは妊婦健診の様子も、通常と大きく変わっており十分な検査ができているのか不安な状況です。
今回は、コロナ混乱下のカナダでの妊婦健診や5つの変更点を記事にしました。
カナダで出産予定の方へ、コロナの影響や妊婦健診・入院にかかる費用など合わせて紹介します。
1. カナダ・オンタリオ州のコロナ自粛
2020年5月は、カナダではコロナの影響で美容室や図書館など必要不可欠とされないビジネスがほぼ閉まっていました。
レストランやカフェは、ドライブスルーやテイクアウトのみ可能。
3段階に分けて自粛を解除することが決まっており、少しずつですが外から入店できるアパレル店やおもちゃ屋がオープンし始めました。
スーパーでは、ソーシャルディスタンスが徹底されており2m間隔をあけて並ばなければなりません。
ここ2週間は、マスクや手袋を着用して買い物をする人も増え、当たり前の光景になってきました。
ウォークインクリニックでは、電話による医師の診断をもとに処方箋をもらうことも可能です。
2020年6月12日から少し状況が改善し、ショッピングモールや美容室もオープンする予定です。
オンタリオ州内でも、地域によって第2の段階解除に移行できるかが異なります。
こちらから日本語でもオンタリオ州のコロナ情報や現状を確認できます!
www.toronto.ca.emb-japan.go.jp
2. コロナで外出自粛中の妊婦健診
カナダの妊婦健診は一般的に、妊娠初期から中期まで1ヶ月に1回担当の産婦人科医か助産師による検診が受けられます。
現在、私の担当の産婦人科医オフィスでは、コロナの影響で以下3点に変更や制限がかかっています。
- オフィスを訪問する検診は2ヶ月に1回
- オフィスで検診した翌回は、ドクターによる電話診察
- 付き添いは子供もパートナーも原則禁止
- 可能な限り検査はラボでなく、オフィスで行う
- マスク着用を義務化
そもそも、カナダでは、毎回の妊婦検診でエコーを受けられる訳ではありません。
ドクターから指示をもらい、別の施設でエコーを予約し別日に訪れるのが一般的な流れです。
そして、エコーをする人はドクターではないのです!
異常があれば、エコーを見たドクターから後日連絡があります。
コロナによりオフィス検診の回数が減ってしまいましたが、検診といっても産婦人科医と話すだけなので、電話でもほぼ影響はありません。
また、カナダではエコーと同様に、血液検査も別のラボに出向き採血してもらわなくてはなりません。
しかし、コロナの影響で、特例として産婦人科のオフィスで可能な限り検査を終えられるように対応してくれます。
妊娠中期に行われる、妊娠糖尿病の検査も次回のオフィス検診で行う予定です。
本来なら、別の施設にあるラボに移動し軽く1時間は待たなくてはならないので、負担が軽減されました。
3. コロナによる出産への影響
私が出産予定の病院は、救急がある大きな病院なので、コロナの指定病院でもあります。
現在、出産時の面会は全面禁止されています。
パートナー1人のみ立ち会うことが可能ですが、出産が終わるまで病院を出ることが禁止されています。
荷物を取りに一時帰宅することができないので、準備万端にして出陣しなければなりません。
カナダ・オンタリオ州の保険OHIPにより、妊娠と出産費用全て無料です!
医療費が無料のカナダでは、初産でも産後1日もしくは数時間で退院しなければなりません。
助産師を使用した場合には、自宅に訪問検診してもらえるので、必然的に早く退院するようです。
前回日本の産婦人科で出産した私は、贅沢な入院を4日も満喫しました。
カナダでの出産は無料とはいえ、翌日には自宅にいると思うと、耐えられるか自信がありません...
タダほど怖いものはないですね😭
4. まとめ
現在、明確な決まりはないものの、カナダでは子供を連れて買い物をすることさえ躊躇する状況です。
お腹が目立つようになり、妊婦である私も買い物を控えるべきではと感じるようになりました。
コロナも影響して、満足できる妊婦健診が受けられているとは言えませんが、問題があれば対応してもらえるし、元々日本の様に3Dエコーなど充実していないので不満はありません。
何より衝撃なのは、本当に全てオンタリオ州の保険にカバーされ費用が無料であることです。
日本で長女を出産した時には、1回の妊婦健診で1万円なんてこともたまにありました。
出産一時金を引いても、日本の産院で個室を選ぶと数十万の入院費用がかかったので、無料なのはありがたい。
しかし、コロナにより長女を連れて検診にいけず、一時保育やベビーシッターを頼むこともできないので、検診やエコーの予約がある時には、旦那に仕事を早く切り上げてもらっています。
不便ではありますが、少しずつコロナの状況が改善することを祈るばかりです。